やる気についての勘違い
やる気が出るまで行動しないのなら、いつまで経ってもやる気は湧いてきませんし、行動もできません。ここでは「作業興奮」というメカニズムを活用するのです。
これは「やる気を出してから仕事する」のではなく、「仕事をしながらやる気を出していく」ということになります。そして、仕事を始められない障害が何なのかを見極めましょう。
その要素は思考、感情、行動のどれかとなります。一番まずいのは、自己満足的な作業に陥る場合です。これは結果が出ないので、以後のやる気がどんどん減退してしまうのです。
大切なのは、脳に仕事の結果が達成できるという見通しを提示することで、これで「やる気」を供給してもらうのです。ただし脳にもその時の状態があります。心身ともに疲れきっている時などは、無理をせずに寝た方がいいのです。
スランプに陥ることもあります。そして、脳にとって何がメリットとなるかを明確にしておきましょう。
これはもうはっきりしていて、報酬、評価、承認となります。この3つが揃っていれば、間違いなくやる気が出ます。やる気と根性や気合を混同して、無理に追い詰めるような勘違いは避けなければなりません。
脳は、よりよく生きるためにメリットに反応して、反射的にそれらを獲得しようとします。逆に、デメリットにも反応し、反射的にそれを避けようともします。脳にメリットを伝える要素は、報酬、評価、承認ということです。ここさえはっきり脳に提示すれば、いいのです。